Advanced Technology of snowboards design.

2020-2021 GRAY SNOWBOARDS.
GRAYの「FREESTYLE CATEGORY」は、ボードのターン性能が開発の根幹です。
私達は、カーヴィングカテゴリーの設計・開発で積み重ねた経験と開発力を、FREESTYLE CATEGORYの各シリーズの改良にフィードバックします。
さまざまなライディングスタイルやスノーボーディングのカタチがあっても、すべてのテクニックはスピードや質の高いターンから生まれるからです。
パイプ、スロープ、ビッグエア、グラトリ・・・各カテゴリーのテストライダー達は、現行モデルをどのように改良すれば、さらに次のステージへと引き揚げてくれるボードになるかを考え、また、時にはまったく白紙から開発チームとディスカッションします。
「CARVING CATEGORY」では、メタル素材の厚さや形状を大幅に改良し、革新的なメタル・グラスコンビネーションの構造にみがきをかけています。
さらなる完成域に達した、GRAY SNOWBOARDS 20-21 LINE UP。
是非、お近くの試乗会にてお試しください。

Gray Snowboards

Gray Snowboardsは、真に乗りやすいスノーボードを目指して1998年に創立。自社工場こそ持たないが、その独自の設計力・デザイン力で、高性能スノーボードブランドとして、不動の地位を築いている。レンタルモールドにグラフィックを乗せて、硬さをリクエストするだけのOEM生産とは異なり、金型設計はすべてが独自の設計。計算され尽くした、3次元カーブの組み合わせによる機能的で美しいシェイプだけではなく、さらに、組み込む素材の一つ一つを吟味選定し、1/100mm単位のコアプロファイルもすべて独自の計算・設計を行っている。鋭い閃きからくる仮説と、それを一つ一つ雪の上で検証してゆくという緻密さが、GRAYのテクノロジーだ。現在、日本国内ファクトリーはもとより、ヨーロッパ、中国ファクトリーでの生産背景を持ち、さらに理想のスノーボードを目指している。

Engineered with GRY progressive inspirations

「Engineered with GRY progressive inspirations.」をコンセプトとしたGRY Labプロダクトは、革新的閃き(インスピレーション)をもって設計されるスノーボードである。


FREESTYLE CATEGORY ENGINEERING&TECHNOLOGY

CONSTRUCTION

2020-2021モデルは、すべてのモデルがウッドコア・サンドウィッチ構造。さまざまな種類の木材を組み合わせた「コア組み」から独自に設計し、ファイバーグラスだけではなく、チタナル素材やカーボン素材を組み合わせることで、より高い剛性としなやかなフィーリングの両立を目指しています。

CONSTRUCTION

REINFORCEMENT/
FIBERGRASS&METAL

REINFORCEMENT

FIBERGRASS&METAL

CORE CONSTRUCTION

コアコンストラクション: 芯材の構成・込み合わせ。

木材の種類はさまざまで、また産地によっても特性には差があります。ボードのコアにはウッドが最適な素材ではありますが、ボードの各部位によって、求められる特性が異なります。つまり、軽さと強度という相反する要素を、それぞれ高いレベルで実現する必要性があるからです。その為に、強度が必要とされる部位には高密度で高強度なウッドを、そして軽さを求められる部位には軽量なウッドを組み合わせることで、軽量で強度の高いGRAY独自の「100%ウッドの複合コア」を設計しています。

コアコンストラクション

Super Light Core

ボード全体に緩やかなロッカー形状ながら、ロッカーの中心をややテール側に寄せてある。このことで、少し後ろ足荷重にするだけで、ボードの前半部が自然に浮いてくるというマジックアーチ形状。そして、ノーズとテイルのアップアールはしっかりと取り、接雪間を緩いロッカーとすることで、圧雪でも難なくカーヴィングをこなすことができる。

Ultra Light Core

桐をベースに、両サイドにヒノキをやや広めに組み合わせています。桐は極めて密度が低く、ボードの軽量化には非常に効果がありますが、圧縮強度がやや低いのが難点です。このコンストラクションでは、上下に組み合わせるファイバーグラスを工夫することによって、強度不足を克服。サイド部のヒノキとの相乗効果もあり、最軽量ながらも粘りと反発のある組み合わせとなっています。

STD Core Ⅱ

サワグルミをベースに、インサート部を含むボード中心部をノーズからテールにかけてと、両サイドのエッジ際にソフトメープルを配した組み合わせです。

Light Core

100%上質のポプラを使用した、軽さと強度のバランスの良いコア。このライトコアには、Quadraxグラスを上部に組み合わせる事により、軽量ながらもターンの粘りと適度な反発の良さを実現しています。

SIDE CUT

Radial Sidecut

一つの大きな円の一部(円弧)を使用したサイドカット。このサイドカットは、まさに万能性のあるサイドカットです。どんなシチュエーションにおいても、ナチュラルでスムースなボードの動きを体感できます。

TripleRadius Sidecut

3つの円弧を組み合せたサイドカット。GRAYでは足元(スタンス間)に小さなRを配置し、ノーズ部とテール部にはそれよりも大きなRを配置しています。ターン導入の時やジブトリックの時には非常にスムースな動きを示し、ライディング時には足元のサイドカットがしっかりと雪をグリップ、 そしてターン後半やキッカーでの抜けも極めてスムースです。

MultiRadius Sidecut

5つの円弧を組み合わせた、マルチラディアスサイドカット。スタンス間のボード中心部に最も小さなRを配置し、ノーズ側とテール側にかけて徐々に緩やかなRを配置すると言うスペシャルなサイドカットです。

SHAPE

ノーズとテールの長さ、形状により、3つのグループに分類しています。

Directional Shape

進行方向に対し、はっきりとした方向性を持たせた(Direction)アウトラインシェイプ。ノーズ長をやや長めに取り、さまざまな雪質やコンディションに対応。テール長は、スイッチでのライディングを犠牲にしない程度に比較的短めとなっています。

Directional Twin Shape

DirectionalとTwinの中間的なシェイプ。テールよりも、ノーズを少しだけ長く取り、スピンやスイッチでのライディング感覚を犠牲にしないで、パウダーや悪雪での走破性を高めた、最もオールマイティなシェイプです。

Twin Shape

ノーズとテールがまったく同じ長さ、同じ形状のシェイプ。スイッチでのライディング時に、ノーズ・テールの違いがまったく気になりません。

ARCHES GEOMETRY

SINGLE CAMBER SINGLE CAMBER

100%フリーライドの為のキャンバーテック。中央部分が強いRで、接雪点に近づくにつれて緩いRになっています。このことで、ボードのしなりが大きくなるにつれ、接雪点は大きく内側に入ってきて、ボードは反発を得て次のターンへと加速することができます。

ACTIVE CAMBER ACTIVE CAMBER

オーソドックスなシングルキャンバーに対して、接雪点近くの緩いR部分を、わずかにストレートにすることにより、荷重時にはさらに接点が内側に入ってくると同時に、ボードの両端での面圧がさらに弱くなり、軽快で取り回しのしやすい高い操作性を実現。足元のキャンバー感をしっかりと残しつつ、遊びのある軽快な操作性が特徴の、次世代アーチ「アクティブキャンバー」。

VARIO CAMBER VARIO CAMBER

ボードにかかる圧と、ボードを立てる量(角付け)により、有効エッジ長が大きく変化する、斬新なアーチ形状。従来の接点が大きくボードの内側に設定されています。低速時には短いコンタクトレングスで高い操作性を保ちながら、中高速でのハードなターンでは高いグリップ力を発揮します。

S-CAMBER S-CAMBER

ノーズ先端から前足下までを大きなロッカーRとし、スタンス間にはキャンバーを配置するいったS字型のキャンバー・ロッカー。深雪、圧雪、地形遊びといった、オールマウンテン・フリーライドの為に考えられた「S-Camber」は、 スナップの利いた乗り味と、緩やかなノーズロッカーによる 極めて低い除雪抵抗により、今までに体感したことのない、新しいフィーリングを体感できるだろう。

HYBRID CAMBER & ROCKER HYBRID CAMBER & ROCKER

両足の外側は緩やかなロッカーで有りながら、スタンス間はキャンバーという「ハイブリッド・キャンバー・ロッカー」。ロッカー部分は、ルーズなボード取り回しを実現し、ジブセクションやグラトリでは抜群の扱いやすさ。それでいてスタンス間のキャンバー部は、ボードを角付けした時のしっかりとしたエッジングにより、切れるカーヴィングをも手に入れた。まさにロッカーとキャンバーの良い所を併せ持った形状だと言える。

POWDER ROCKER POWDER ROCKER

ボード全体に緩やかなロッカー形状ながら、ロッカーの中心をややテール側に寄せてある。このことで、少し後ろ足荷重にするだけで、ボードの前半部が自然に浮いてくるというマジックアーチ形状。そして、ノーズとテイルのアップアールはしっかりと取り、接雪間を緩いロッカーとすることで、圧雪でも難なくカーヴィングをこなすことができる。

CORE PROFILE

コアプロファイルとは、ノーズ先端からテール後端にかけての、芯材(ウッドコア)の厚さの変化の形状(バランス)です。大きく分けて下記の3つのタイプがあり、タイプによってライディングフィールに特徴があります。

COREPROFILE
Positive

両足スタンス間のコアの厚さが山盛り(または一定)で、前足からノーズ先端部と後ろ足からテール後端部へかけて緩やかにコアが薄くなっていくタイプ。ボード中央部(スタンス間)が比較的高剛性になるため、滑走面全体を広く両足の足裏で感じる事ができ、スピードが上がってきても安定したターンをすることができます。

Even

スタンス間が少しだけ薄くなっているプロファイルです。Positive ProfileとNegative Profileの中間的な特性で、スタンス間でのある程度の剛性を保ちながらも、少しねじれやすくなっていることによって、レスポンスや扱い易さを両立できるプロファイルです。

Negative

スタンス間が極端に薄くなっているプロファイルです。スタンス間が薄くなっていることによって、ターン中のボードのしなり方が、比較的ボード中央付近が多くしなり、クイックなレスポンスを感じることになります。また、スタンス間が薄いことで、ボードのトーションがスタンス間で弱くなり、前足と後ろ足を雪面に対して別々の角付け(前足と後ろ足の動きが少し違う時など)をしたい時にも有効で、ボードに対して微妙な扱い易さを感じることができます。

FLEX

Twin Flex

前後対象なフレックスパターン。センタースタンスにセッティングする事が多い。

Directional Flex

フレックスパターンはテール側が強い。セットバックしたスタンスポジションをとっても、テールのハリがしっかりとある。

STIFFNESS

ボードフレックスを10段階(数字が大きい方が強い)で表しています。N-W-Tはノーズ・ウエスト・テールのフレックスを表しており、NとTの数字が同じ場合はツインフレックス、異なるモデルはディレクショナルフレックスということを表しています。

STIFFNESS

CONVEX BASE

STIFFNESS

スノーボードの滑走面は、そのライディング目的によってフラット~コンベックスであることが重要です。コンケイブ状態ではターンもしづらく、取り回しや操作性が極めて悪化してしまいます。GRAY SNOWBOARDSでは、アルパインモデルを含むすべてのモデルにおいて、滑走面をコンベックス形状(凸)に仕上げています。また、コンベックスの量も、各シリーズによって精密にコントロールされています。

STANCE WIDTH & SETBACK

STANCE WIDTH & SETBACK

GRAYでは、さまざまなスタンス幅やセットバック値をとることができるよう、各シリーズにおいて予め2x4cmでインサートを埋め込んでいます。スタンス幅やセットバック値については、推奨値を設定していません。スノーボードは、ライダーが最も快適なスタンス幅で乗るべきであり、身長や好みでスタンス幅は大きく異なります。また、セットバックについても、好みの量を選んで欲しいと考えています。ボードの乗り味は、セットバック値でも大きく変化し、センタースタンスで乗った時と、セットバックした時とでは、同じボードでもフィーリングが大きく異なります。GRAYでは狭いスタンス幅から広いスタンス幅まで、センタースタンスからセットバックした時まで、さまざまな異なるセッティング時においてもその性能が100%発揮されるようにコア厚を設計し、雪上テストを繰り返しています。


CARVING CATEGORY ENGINEERING&TECHNOLOGY

Carving Categolyの開発チームは、複数年にわたる開発スケジュールのもと、常に集まってディスカッションを重ねています。
中国、韓国での雪上テストを経て、最終の雪上テストは日本国内の様々なコンディションで行いました。
20-21における大きなトピックは、DESPERADO Ti type-Rやアルパインモデルのメタル(チタナル)素材の厚さや形状、配置の仕方などの改良です。
サンドイッチ構造のラミネーション順序にまで再検討を加え、コンストラクションを再構築しました。
そして冬にはコアプロファイルの改良に多くの時間を費やし、最終的なフレックスバランスを完成させました。
20-21からDESPERADOのいくつかのシリーズに、硬度48のスチールエッジを採用しました。
これは、従来からQUADRAやTYCOONなどのアルパインモデルに使用しているエッジです。
硬度が高く、ハイエンドなチューンナップ時に、エッジの角がしっかりと立ち、刃こぼれがありません。

CONSTRUCTION

QUADRA [63,78,82]

QUADRA QUADRA

■ 上下0.4mmのチタナルによる、フルメタル・サンドイッチ構造
■ シンタードトップ採用
■ 硬度48のスチールエッジ

TYCOON TypeS

TYCOON TypeS TYCOON TypeS

■ 上下に0.4mmのチタナルによる、フルメタル・サンドイッチ構造
■ シンタードトップ採用
■ 硬度48のスチールエッジ

TYCOON

TYCOON TYCOON

■ 0.3mmチタナルをエッジ際上面にインサート
■ シンタードトップ採用
■ 硬度48のスチールエッジ

FORCE

FORCE FORCE

■ フルグラスファイバーのカーヴィングマシン
■ 0.5mm ABSトップシート採用
■ 硬度48のスチールエッジ

DESPERADO Ti TypeR

QUADRA [57,72]

DESPERADO DESPERADO

■ X形状の0.4mmチタナルを上面にインサート
■ シンタードトップ採用
■ 硬度48のスチールエッジ

MACH

 

MACH MACH

■ X形状のカーボンロービングを、コア下部に配置
■ シンタードトップ採用
■ ステンレスエッジ

DESPERADO TiC

DESPERADO TiC DESPERADO TiC

■ 0.4mmチタナルをエッジ際上面にインサート
■ 0.5mm ABSトップシート採用
■ 硬度48のスチールエッジ

DESPERADO

DESPERADO DESPERADO

■ フルグラスファイバーのカーヴィングマシン
■ 0.5mm ABSトップシート採用
■ ステンレスエッジ


PAGE TOP